御津山脈・東部(御津町)
Since 2003/02/12
Last updated on 2004/06/03


■ まえがき

 御津山脈とは、兵庫県揖保郡御津町の北側に連なる山並みを指します。今回はその東部、岩見坂から中島まで、を縦走しました。この間には、山名が2万5千分の1地形図に記載されている山はありません。本文中で使用している「X(エックス)山」、「北山の奥山」などは、縦走路の道標で使われている名前です。所要時間は約2時間40分。当日の2003年2月6日は好天でした。文末に詳細な地図(714KB)を添付しています。

 事前に「Mountain&Cycling」「冬の日に映える家島群島 御津山脈東部縦走」を閲覧し、予備知識を仕入れてから出発しました。

■ X(エックス)山から馬場廃道へ

 県道442号の岩見坂から東側のX山へ登る登山口は、同坂を最高点から南側へ150mほど下ったところにあります。西側のY山登山口より更に50mほど南寄りです。登山口からほんの2〜3分行くと古墳が現れます。そこで道が2本に分かれています。その右側を進みます。左側はどこへ続いているのか分かりません。

 コシダの茂る急斜面を10分ほど登ると岩があります。そこで振り返ると、海がきれいに見えます。X山(175m)の頂上には古墳らしい石組みがあるのみで、標識等は見あたりません。

 尾根伝いに東へ進むと岩見梅林へ出ます。「よみうりファミリーニュース」と表示した軽自動車1台が止まっていました。その車の乗員と思われる男女2人組以外に人影はありませんでした。縦走路は梅林の中の簡易舗装道路を行きます。観梅の季節には入園料を取られるかも知れません。

 梅林を過ぎると薄暗い竹藪になります。その先の177mのピークには「稲富山」の標識があります。株立ち樹形のヤマモモが目につく尾根道を北西方向に下り切ったところで道が分岐しています。左の分岐道に「馬場へ」の道標があります。おそらく関電さんの鉄塔保守道(関電歩道)でしょう。縦走路はすぐ先の送電線鉄塔(鉄塔13号)へ続いています。鉄塔13号の脇にも分岐道があり、道標には「碇岩南登山口へ」と表示されています。これもおそらく関電歩道でしょう。

 縦走路は次のコルで「馬場廃道」と交差します。廃道の峠部分は両側に石垣が積まれた立派な切り通しで、それを迂回せず、ロープを垂らして強引に上り下りします。廃道の西(馬場)側は、道標に髑髏が描かれているので、おそらく通行できないのでしょう。東側は「碇岩奥池西登山口へ」の表示があるので、碇岩の集落まで出られそうです。

(写真はクリックすると大きくなります。)


岩見坂のX山登山口


X山の岩から見た海


岩見梅林の舗道


馬場廃道の切り通し

 

■ 北山(碇岩)

 馬場廃道の切り通しから北山(碇岩)の頂上までは標高差150mほどの急な登りです。この斜面の中ほどを過ぎたとき、背後で「ドカン」という爆発音がしました。驚いて振り返ると、西側に見えるダイセル化学播磨工場から大きな白煙が上がっていました。とっさに時計を見たら11時16分。写真を撮ろうとデジカメを構えたら電池切れ。あわてて電池を交換し終わったときには白煙は風に吹かれて消えていました。残念。しかし消防車が出動する気配がないので、どうやら事故ではなさそうです。うわさに聞く廃火薬の処分か、あるいは火薬製品の性能試験だったのかも知れません。

 北山の頂上は大きな木が無く、360度の眺望です。三角点の標石は測量用机板(?)の残骸に隠れていました。これは、標石の上に直接机板を置いて測量できるということを示しており、この地点の見晴らしの良さの何よりの証明だと思います。
               


北山の三角点


北山から見た
姫路市南部方向


同左


北山から見た播磨灘

 

■ 権現山へ

 縦走路は北山で東に折れ権現山に向かいます。途中の151mのピークは道標によると、「北山の奥山」と呼ばれているようです。その少し手前で左手(北西)間近にある129mのピークを見ると、頂上に何やら真新しい石碑のようなものが確認できます。地形図には、袋尻の加茂神社から尾根伝いにこのピークを通る点線の道があります。石碑は加茂神社の奥社かも知れません。

 なだらかな尾根を更に東へ下ると、揖保川町市場と碇岩集落を結ぶ道路に出ます。峠の最高地点から少し市場寄りの地点です。ロープを使って斜面を下り、道路を横切って、反対側にあるる金網フェンスの南端から再び山に入ります。

 権現山にはたくさんの古墳があります。縦走路沿いの、一目でそれと分かるものだけでも10個以上数えられます。最大の51号墳は頂上付近にあり、日本最古の古墳の1つといわれています。発掘調査が行われた1989年頃には地域の話題となり、新聞にもしばしば登場しましたが、現在は訪れる人も少ないようです。権現山古墳の詳細は、こちらのページで見てください。  → 権現山古墳(御津町)

 権現山頂上少し手前には、北側の王子権現へ下る分岐道があります。51号墳を紹介した写真入り掲示板の20mほど手前(西)で分岐しているのですが、利用者が少ないようで、分かりにくい状態です。
          


129mのピーク頂上


道路降り口


権現山の小古墳


権現山三角点

 

■ 石見神社(中島登山口)へ下る

 樹林の中の緩やかな尾根道をしばらく下ると視界が開け、王子橋の真上に出ます。渡り慣れた橋ですが、上から見ると、妙に新鮮に感じられる風景です。人里の雰囲気が伝わり始めたあたりに、尾根を外れて右手に下る分岐道があります。これは後述する「神体岩」を迂回した道で、竹藪を抜けて中島登山口へ行き着きます。

 真っ直ぐ尾根道を行くと、コンクリートで大規模に崩落防止工事された崖に出ます。崖の真上にある岩は石見神社の「ご神体」のようで、周囲にしめ縄が巻かれています。その周辺には、金属(アルミ合金?)の転落防止柵が設けられています。この柵周辺からの眺望は素晴らしく、揖保川の河原越しに龍野、太子方向が見渡せます。

 神体岩からの降り口は分かりにくいですが、金属柵の起点付近にあり、トラロープが張られています。この道はご神体にお参りする「参道」になっているようで、境内まで掃き清めてありました。下り切ると石見神社の北西奥です。ここが縦走路の中島登山口です。
    


上から見た王子橋


崖上の神体岩


中島登山口


石見神社

 

■ あとがき

 これで西端の柏から東端の中島まで、御津山脈縦走路を完全踏破したことになります。今回は3回に分けて歩きましたが、所要時間は合計で6時間50分。1日で歩き通せないルートではありません。近場でもあり、これからも折りに触れて訪ねてみたいと思っています。

 それにしても、この縦走路を開かれた「御津町 山を愛する会」のみなさんのご努力には頭が下がります。いったい延べ何人ぐらいの労力が投入されたのでしょう。それに、今後の維持管理も大変だろうと推測します。歩く人が無ければ、ものの2〜3年で道は荒れます。「愛する会」の皆様の一層のご活躍を期待します。

 相生に住む私としては、いつの日か、御津山脈と我が天下台山を結ぶ縦走路を開きたいものだと考えています。ルートは、鳩ヶ峰の西にある310.6mのピークから北へ延びる稜線上です。ダイセル化学播磨工場の西側境界線に沿う格好になります。北の馬場坂付近では西へ折れて「関電歩道」を利用するルートも一案です。私自身は多忙で、まだしばらく(数年)は手を付けられそうもありません。我と思わん人は、ご遠慮なく先を越して、挑戦してみてください。

 【2004/06/03 追記】  「御津山脈と天下台山がつながった」との報告を、相生市のMさんからいただきました。お仲間のFさんとお2人でルートの整備をされ、5月末に完成したとのこと。310.6mの三角点からダイセルの有刺鉄線柵沿いに328mのピーク(野瀬奥山)を経て北の馬場坂(切り通し)まで開通したそうです。馬場坂の切り通しから天下台山頂上までは既存ルートがあります。

■ 地図

 


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